「『アルプスの少女ハイジ』に学べ!元気を取り戻す11の方法とは?」 本のインプレ 書評
2019/10/13
「『アルプスの少女ハイジ』に学べ!元気を取り戻す11の方法とは?」 本のインプレ 書評
ドイツで
自然療法、心身相関論(精神神経免疫学)に基づく心理療法や
脳神神経学、発達心理学などを学び、
心理カウンセラーやドイツ語翻訳家としても活動する
「岩田明子」という人の本。
世界的に有名な児童文学
「ハイジ」
これを元に日本でアニメ化された
「アルプスの少女ハイジ」
この日本のアニメは世界中で今も放映されているようで、ハイジを取り巻く人々や動物たち、アルプスの大自然を通してのドラマに沢山の人々が感動していますが、本書ではそれぞれの作者の思いでもある、
「どのような環境に置かれていても幸せをみつけてほしい」
というメッセージや
ハイジの魅力である
「元気」「明るい」「優しい」
というキャラクターから生み出される行動により
周辺の人を活き活きさせるとともに自分も活かされる温かな繋がりの構築方法。
など、さまざまな角度から
「元気」の秘密について
「11の質問」とアニメや原作の各場面で
登場人物がどんな行動をしたか、どんな考えをしていたのか
などが解説されています。
1、善意の押し売り(抑圧)に負けていませんか?
2、今、あなたがしたいことを本気で探していますか?
3、しっかり「睡眠」をとっていますか?
4、始める前から「できる」と思って行動していますか?
5、自分を自然の一部として意識していますか?
6、自分だけの価値観にとらわれていませんか?
7、知らないうちに時間に縛られていませんか?
8、思いきり泣いたり笑ったりしていますか?
9、簡単に物事を諦めていませんか?
10、難しいことにあえて挑戦していますか?
11、古い自分を捨てることができますか?
なお、本書はやさしい口調で終始しているので
すんなりと抵抗なく心に入ってきます。
「子供だからできることだよ」って一言で片付けるのではなく、何か自分達が忘れていた大事なことを思い出させてくれる話だ…って解釈したいです。
「ハイジ」って醜いことも描かれているにもかかわらず、基本的にとても爽やかな世界観だと思う。
出てくる登場人物がみんな「ハイジ」に巻き込まれて、それぞれの人間的成長を遂げているからなのかな??
アニメや原作をまた見てみたくなりました。